雑学自由帳

日々の学びから趣味まで幅広く。理系院卒の駆け出しエンジニアがちょっとしたクイズ・雑学をメインに執筆します。

【50音雑学 「う」】「う」から始まる食べ物!

 今回は「う」から始まる食べ物にまつわるクイズです。問題自体は簡単でも、調べてみると意外と知らない雑学の宝庫かも。

 

問題

 

漢字で答えなさい。

Q1. かき氷に抹茶シロップとあんこをのせたものを何と呼ぶか?

Q2. 名古屋や小田原のものが有名な、米粉などの穀粉に砂糖と湯水を練り合わせ蒸して作られる菓子を何というか?

Q3. 生殖腺が食用とされる、アカ、ムラサキ、バフンなどの種類がある生物は?

 

正解

 

A1. 宇治金時

A2. 外郎

A3. 海胆(海栗、雲丹)

 

雑学コーナー

 

A1. 宇治金時

 

 「宇治」はお茶の栽培で有名な京都の地名ですね。平安時代最澄伝教大師)が唐から茶の種を持ち帰ったのが日本での茶の始まりとされていますが、この時代で茶を飲む文化は一般的ではありませんでした。茶を飲む文化が広まったきっかけは1191年に栄西禅師(明菴栄西)が宋から茶の種を持ち帰ったことに始まるといわれています。最澄天台宗の開祖であり比叡山延暦寺を建てたことで知られ、栄西臨済宗の開祖であり建仁寺を建てたことで知られています。
 宇治金時には小豆のあんを使う場合が多いですが、「小豆」と「金時豆」は実は違う種類です。「金時」は坂田金時(金太郎)が由来とされています。金太郎の顔が赤かったことから赤い食べ物に「金時」という名前(金時豆金時人参、鳴門金時…)をつけるようになったとか。ちなみに、顔の赤い金時が火事見舞いに行けばますます顔が赤くなることから、非常に赤い顔のことを「金時の火事見舞い」といいます。

 

A2. 外郎

 「ういろう」と読みます。ういろうはさまざまな地域で作られていますが、伊勢では小麦を使う、山口ではワラビ粉を使う、など地域によって微妙に製法に差があるようです。
 普通ういろうといえば問題文で述べたように和菓子のことをさしますが、外郎薬という薬もあります。これは透頂香(とうちんこう)ともよばれますが、公家が冠の中に入れて消臭するために使われたそうです。

 

A3. 海胆(海栗、雲丹)

 「うに」を表す漢字は3つありますが、このうち「雲丹」は生殖腺を取り出したものや塩蔵などの加工品を表記する際に使われる漢字です。使い分けがあるんですね。
 うには生で食べることが多いため、品質保持のためにアルコールやミョウバンを使う場合が多いです。ここで、単にミョウバンといった場合は硫酸カリウムアルミニウム十二水和物のことを指すことが多いですが、より一般化するとミョウバンは1価の陽イオンの硫酸塩と3価の金属イオンの硫酸塩の複塩の総称を指します。

 


土用丑の日には「う」から始まる食べ物を食べる風習がありますが、絶滅が危惧されている「うなぎ」の代わりに上記の食べ物なんてどうでしょうか?

次回は「え」で始まる雑学です!

 

参考サイト
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/ujikintoki_kyoto.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E8%8F%B4%E6%A0%84%E8%A5%BF
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%B6
https://tominagaen.jp/transmission.html
https://shokuiku-daijiten.com/mame/mame-268/
https://www.mame.or.jp/syurui/feature/syurui_05.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%86_(%E8%96%AC%E5%93%81)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%90%E3%83%B3#%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%83%9F%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%90%E3%83%B3